2011年4月12日

電子書籍は普及予測を過去の例から


わたしはいつだって「前例尊重主義」だ。 

電子書籍が普及するか? 否か。 

あまたの情報記録媒体が生まれ、消えていった中で、「石盤」「粘土板」「パピルス」「木簡」「羊皮紙」を「紙」が“下位互換”を済ませて普及するまで約1500年を要した。 
(*前漢時代に発明され、ヨーロッパが羊皮紙から紙へ移行した近世初期までと考える) 

従って「紙に習って電子書籍は普及する」と導きだせる一方、「ひとくちに『紙』といっても種類や製法は千差万別だ。同様に、電子媒体も千差万別で、テクノロジーの発展とともに変化し続け、ゆっくりと普及していくだろう。(というような気がする) 

さらに遡れば、石盤(あるいは骨だとか亀の甲羅だとか、そういう『書き込む媒体(メディア)』)を使うようになるまで――つまり文字の発明=記号の登場とほぼイコール――には数万年を要した。 

電子書籍は普及するが、爆発的普及ではなく、規格化されながらじわじわと浸透していく。 
そんな予測をしている。