2008年3月9日

ソクラテスは「大工と話すときは、大工の言葉を使え」と説いた。コミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。(P.F.ドラッカー『仕事の哲学』P128)

 #——初めてその本を読む読者を想定読者とせよ。その読者に理解可能な書き方で表現しなければ情報の発信と受け手側の理解は成功しない。読者が理解をしないということは、その企画は失敗だったということである。
 と、同時に、 
 
受け手が期待しているものを知ることなく、コミュニケーションを行うことはできない。期待を知って、初めてその期待を利用できる。あるいは、受け手の期待を破壊し、予期せぬことが起こりつつあることを強引に認めさせるためのショックの必要を知る。(P129)
 
 #先入観による期待に応えることで読者には快感が生まれ、期待をあえて破壊することで、好奇心を刺激することができる。