聴いたことも、考え、そしてまとめないかぎり、シェンツァ(サイエンス)とはならない(マキアヴェッリ) 思考、知識は第一次的である。その同種を集め、整理し、相互に関連づけると第二次的な思考、情報が生まれる。これをさらに同種のものの間で昇華させると第三次的となる(外山滋比古) などなど考えつつ、読書メモ。
2008年1月6日
貧しい人間には魚ではなく釣竿を与えよ(サウジアラビアのヤマニ石油相)1981年 ウィーンで開催されたOPEC総会での演説
ヤマニ氏は、未開の人間と無教養な人間の違いを知っているかと問いかけた。(中略)
未開人はちっとも無教養ではない。緊密に織り上げられた社会に支えられながら、未開人はわれわれとまったく違う手段で知識を世代から世代へと伝えている。これに対して、無教養な人間というのは現代社会の産物だ。この社会の網の目はもつれてしまっていて、人を支える力がない。
この偉大な族長(シャイフ)の見方は、パパートの「コンストラクティヴィズム(構成的方法)」の考えを未開社会にあてはめたもにほかならない。
『ビーイング・デジタル』p280
ヤマニ氏は、未開の人間と無教養な人間の違いを知っているかと問いかけた。(中略)
未開人はちっとも無教養ではない。緊密に織り上げられた社会に支えられながら、未開人はわれわれとまったく違う手段で知識を世代から世代へと伝えている。これに対して、無教養な人間というのは現代社会の産物だ。この社会の網の目はもつれてしまっていて、人を支える力がない。
この偉大な族長(シャイフ)の見方は、パパートの「コンストラクティヴィズム(構成的方法)」の考えを未開社会にあてはめたもにほかならない。
『ビーイング・デジタル』p280
電子メールは一つのライフスタイルであり、われわれの仕事の仕方や考え方に大きな影響を及ぼす。特に顕著に現れるのは、仕事と遊びのリズムが変わってくることだ。週に五日、九時からから五時まで働き、年に二週間の休暇をとるというスタイルは、ビジネス・ライフの主流ではなくなりかけている。(中略)
もちろん、これに異議を唱える人もいる。特にヨーロッパや日本では多いだろう。仕事と自分との間に距離を置きたい人の権利を無視するつもりは毛頭ない。ただ、それとは逆に自分をいつも「接続された(ワイアード)」状態にしておきたい人間もいるのだ。単純に、どちらをとるかというだけのことである。わたし個人は、日曜に電子メールに返事を書くことになったとしても、月曜に少しでも長くパジャマを着ていられる方がいいと思っている。
『ビーイング・デジタル』p265
もちろん、これに異議を唱える人もいる。特にヨーロッパや日本では多いだろう。仕事と自分との間に距離を置きたい人の権利を無視するつもりは毛頭ない。ただ、それとは逆に自分をいつも「接続された(ワイアード)」状態にしておきたい人間もいるのだ。単純に、どちらをとるかというだけのことである。わたし個人は、日曜に電子メールに返事を書くことになったとしても、月曜に少しでも長くパジャマを着ていられる方がいいと思っている。
『ビーイング・デジタル』p265
ファックスは日本のお家芸だが、そうなったのは(ビデオデッキの場合のように)単に日本人がほかのどの国民よりも規格化して物をつくる能力に優れていたからではない。日本の文化や言語や商習慣において、イメージ志向が強いことも理由の一つだ。(中略)
漢字の象形文字的な正確から、ファックスの利用は自然な流れだった。当時はコンピュータで読める日本語の文書はほとんどなかったから、ファックスを使う不利益もあまりなかったのだ。しかし記号的性格の強い英語のような言語では、コンピュータの可読性の点からいってファックスは大失敗だった。(中略)
ファックスモデムのついたコンピュータがあれば、途中で紙を使う段階は省略できる。(中略)
ファックスと電子メールのアイデアは、どちらも一〇〇年ほど前からすでにあった。ジュール・ヴェルヌが一八六三年に書いた『二十世紀のパリ』という小説の原稿が一九九四年に発見され、刊行された。ヴェルヌはその中でこう書いている。「写真電送を使えば、あらゆる文章や署名や挿絵を遠くへ送ることができる。(二万キロメートルも)離れたところから契約書に署名できるのだ。どの家庭も電線でつながっている」
『ビーイング・デジタル』p258
漢字の象形文字的な正確から、ファックスの利用は自然な流れだった。当時はコンピュータで読める日本語の文書はほとんどなかったから、ファックスを使う不利益もあまりなかったのだ。しかし記号的性格の強い英語のような言語では、コンピュータの可読性の点からいってファックスは大失敗だった。(中略)
ファックスモデムのついたコンピュータがあれば、途中で紙を使う段階は省略できる。(中略)
ファックスと電子メールのアイデアは、どちらも一〇〇年ほど前からすでにあった。ジュール・ヴェルヌが一八六三年に書いた『二十世紀のパリ』という小説の原稿が一九九四年に発見され、刊行された。ヴェルヌはその中でこう書いている。「写真電送を使えば、あらゆる文章や署名や挿絵を遠くへ送ることができる。(二万キロメートルも)離れたところから契約書に署名できるのだ。どの家庭も電線でつながっている」
『ビーイング・デジタル』p258
2008年1月3日
コンピュータは利用面でも開発面でも、創造的な表現手段となりつつある
TV
写真
コンピュータ
『ビーイング・デジタル』p119
TV
開発の動機は技術的な要請。
出来上がった技術は異質な知的サブカルチャーを多様な価値観を持った人々に完成品として手渡された。
写真
写真は写真家によって発明された。
写真技術を完成させた人々は自分が表現するのに必要だからそうした。
芸術上の必要に合わせて、テクニックを洗練させた。
作家が自分の表現したい内容に合わせて形式を創造したように。
写真技術を完成させた人々は自分が表現するのに必要だからそうした。
芸術上の必要に合わせて、テクニックを洗練させた。
作家が自分の表現したい内容に合わせて形式を創造したように。
コンピュータ
PCはコンピュータ科学を純粋に技術的な動機付けから引き離し、写真に似た形で進化させようとしている。
社会のあらゆる階層の豊かな創造力を持った個人の手に直接つながることにより、利用面でも開発面でも創造的な表現手段となりつつあるのだ。
社会のあらゆる階層の豊かな創造力を持った個人の手に直接つながることにより、利用面でも開発面でも創造的な表現手段となりつつあるのだ。
『ビーイング・デジタル』p119
2007年12月31日
生産者自身が健康で幸せでなければ、消費者へ豊かなものは届けられない。
トーマスはいつもそう思っていたに違いない。
『二人の紅茶王』P104
トーマスはトーマス・リプトン。リプトン紅茶の創業者にして、大衆紅茶をイギリスのみならず、世界に定着させた世紀の商人。
両親はアイルランドの大飢饉から逃れ、イングランドのグラスゴーに移住した難民。小さな雑貨商を営み、その経営哲学は、一人息子のトーマスへ引き継がれた。
ほぼ無一文に近い状態からのスタート。丁稚奉公をしながらビジネスの才を延ばした天才的商人、トーマス・リプトン。
常にイギリス上流階級に対し、皮肉的な視線を送りながらも、童心を忘れず、生産者を搾取もしなかった。
王室の経済的な難題の解決にも陰で助力。その功績は王室にも認められ、最終的には准男爵の爵位まで得るに至る。
トーマスはいつもそう思っていたに違いない。
『二人の紅茶王』P104
トーマスはトーマス・リプトン。リプトン紅茶の創業者にして、大衆紅茶をイギリスのみならず、世界に定着させた世紀の商人。
両親はアイルランドの大飢饉から逃れ、イングランドのグラスゴーに移住した難民。小さな雑貨商を営み、その経営哲学は、一人息子のトーマスへ引き継がれた。
ほぼ無一文に近い状態からのスタート。丁稚奉公をしながらビジネスの才を延ばした天才的商人、トーマス・リプトン。
常にイギリス上流階級に対し、皮肉的な視線を送りながらも、童心を忘れず、生産者を搾取もしなかった。
王室の経済的な難題の解決にも陰で助力。その功績は王室にも認められ、最終的には准男爵の爵位まで得るに至る。
2007年12月26日
推類様式 演繹、帰納、アブダクション(仮説的推論)
演繹、帰納:真偽を論証
アブダクション:良否を検証
deduction(演繹)
前提となる主張から、別の主張を導く
induction(帰納)
観察されてデータ(蓄積された情報)を基に、真である普遍法則が導き出される。
→帰納ははたして有効な科学的推論か?
abduction(仮説的推論)
「結果から原因へとさかのぼっていく推理」
「裁量の説明を発見する」推論方式
アブダクションの命名者はチャールズ・S・パース 19世紀の哲学者で記号論の創始者。
アブダクションの特徴
系統樹思考の世界 -p65
演繹、帰納:真偽を論証
アブダクション:良否を検証
deduction(演繹)
前提となる主張から、別の主張を導く
induction(帰納)
観察されてデータ(蓄積された情報)を基に、真である普遍法則が導き出される。
→帰納ははたして有効な科学的推論か?
- データは完全無欠ではない
- 背景仮定から完全に中立かどうかは不明
- データの集積の延長線上に見えて来る普遍法則とは?
abduction(仮説的推論)
「結果から原因へとさかのぼっていく推理」
「裁量の説明を発見する」推論方式
アブダクションの命名者はチャールズ・S・パース 19世紀の哲学者で記号論の創始者。
アブダクションの特徴
- 真偽は問はない
- 観察されたデータに基づいて「より良い説明」を与えてくれる推論を相互比較する
- 対立理論との検証
系統樹思考の世界 -p65
2007年12月24日
2007年12月23日
変化を伴う由来 Descent with modification
ダーウィンが「種の起原」で示した「進化」の同義語 -p17
進化的思考 Evolutionary thinking
進化的にものを考えることで、それまで説明のつかなかったことが一幅の絵のように整然とした論になる。 -p18
系統樹思考
--何か相互に由来関係があるのではないか、という問いかけ -p24
多様性を「系譜」という観点で理解しようとすること -p37
科学的であるかどうかは、個々の科学研究分野の特性や制約の中で、いかにして仮説や主張を経験的にテストできるかどうかに主眼がおかれるべき。 -p45
普遍法則を求める科学が「タイプ」について論議してきたのに対し、歴史や進化を論じる科学は「トークン」に関する考察をしていると言ってもかまわない -p75
分類は絶対的なものではなく、ある採用された分類基準(類似性の尺度)にしたがってグループ分けをしているに過ぎない。 -p
系統樹を描くということは、多様な対象物に関する鳥瞰図を与えると同時に(略)相互比較のための足場を組み立て、そのような多様性が生じた因果に関する推類を可能にし、さらには対象物に関するさまざまな地検を体系化し、整理するという役割も担っている。 -p164
「系統樹の世界」
ダーウィンが「種の起原」で示した「進化」の同義語 -p17
進化的思考 Evolutionary thinking
進化的にものを考えることで、それまで説明のつかなかったことが一幅の絵のように整然とした論になる。 -p18
系統樹思考
--何か相互に由来関係があるのではないか、という問いかけ -p24
多様性を「系譜」という観点で理解しようとすること -p37
科学的であるかどうかは、個々の科学研究分野の特性や制約の中で、いかにして仮説や主張を経験的にテストできるかどうかに主眼がおかれるべき。 -p45
普遍法則を求める科学が「タイプ」について論議してきたのに対し、歴史や進化を論じる科学は「トークン」に関する考察をしていると言ってもかまわない -p75
分類は絶対的なものではなく、ある採用された分類基準(類似性の尺度)にしたがってグループ分けをしているに過ぎない。 -p
系統樹を描くということは、多様な対象物に関する鳥瞰図を与えると同時に(略)相互比較のための足場を組み立て、そのような多様性が生じた因果に関する推類を可能にし、さらには対象物に関するさまざまな地検を体系化し、整理するという役割も担っている。 -p164
「系統樹の世界」
2007年12月2日
2007年11月25日
スイス、永世中立国の姿とは
キーワードは「国民皆兵制」
歴史的背景
ロマンシュ語族の独立戦争
スイス傭兵の時代
ナポレオンによる(支配) 征服
とばっちり敗戦
ナポレオンの百日天下では連合側につく
オーストリアから見れば「自分の味方でなければ、敵と組んでいるに違いない」と思われる立場
中立であることのリスク
中立にはリスクがともなう。
中立であることは、周囲のすべてが敵であることと、同義。
いじめを無視して放置することもいじめであるという理論に近い。
国際連合との付き合い方
中立を守ることは、複数の正義の両方と戦わなければならない
キーワードは「国民皆兵制」
- 一家に一台の自動小銃
- 一村にひとつの射撃訓練場
- 一年に2週間の兵役
歴史的背景
ロマンシュ語族の独立戦争
- 連邦制
- フランス語、ドイツ語、イタリア語による4つの公用語
スイス傭兵の時代
- 兵士の育成と派遣のビジネス
ナポレオンによる(支配) 征服
とばっちり敗戦
ナポレオンの百日天下では連合側につく
オーストリアから見れば「自分の味方でなければ、敵と組んでいるに違いない」と思われる立場
中立であることのリスク
中立にはリスクがともなう。
中立であることは、周囲のすべてが敵であることと、同義。
いじめを無視して放置することもいじめであるという理論に近い。
国際連合との付き合い方
- 軍事行動への不参加
- 不参加
中立を守ることは、複数の正義の両方と戦わなければならない
- アルプスの要塞に籠城してナチスとの戦闘を回避したことは、連合国側からの領空侵犯と誤爆を受けることを招いた
2007年11月20日
フランスが経済力では日本の後塵を拝しながら、国際政治では日本と比較にならないほどの発言力を保持している理由は3つある。
- 国連安全保障理事会5カ国の一角であること
- 核兵器保有国であること
- 首脳外交を軸とした外交力
フランス大統領は国防と外交を専管事項とし、内政を担当する首相と明確に棲み分けている。
このため大統領は内政に煩わされることなく、積極的な首脳外交を展開し、「フランスの考えと存在を、国際社会により広く知らしめる」ことを可能にしているのである。
ヨーロッパの宮廷外交で外交術を磨いてきた伝統もあるが、何かあるすぐさま内政に足をとられる日本の首相と比べ、外交力で差が出るのは明らかだ。
「エリゼ宮の食卓」p221
2007年11月19日
2007年11月15日
整理には、焦点が必要である。
目標に向かってすべてのものを統合する。
その方向がはっきりしていないと、まとめをすることができない。
収斂的思考は思考の半分に過ぎない。しかも受動的半分である。
創造的半分は拡散的思考、つまり誤解を恐れず、タンジェントの方向に脱出しようとするエネルギーによって生み出される思考である。
これまでにこれが充分認識されないできたのが、われわれの社会の不幸であった。
本当の独創、創造ということが、“変人”でないとできにくいというのは悲しい。
自分の新しい解釈を創り出して行くのが、拡散的読書である。当然、筆者の意図とも衝突するであろうが、そんなことにはひるまない。
収斂派からは、誤読、誤読だと非難される。しかし、読みにおいて拡散的作用は表現の生命を不朽にする絶対条件であることも忘れてはなるまい。
古典は拡散的読みによって形成されるからである。筆者の意図がそのままそっくり認められて古典になった作品、文章はひとつも存在しないことはすでにのべたとおりである。
「思考の整理学」P208
目標に向かってすべてのものを統合する。
その方向がはっきりしていないと、まとめをすることができない。
収斂的思考は思考の半分に過ぎない。しかも受動的半分である。
創造的半分は拡散的思考、つまり誤解を恐れず、タンジェントの方向に脱出しようとするエネルギーによって生み出される思考である。
これまでにこれが充分認識されないできたのが、われわれの社会の不幸であった。
本当の独創、創造ということが、“変人”でないとできにくいというのは悲しい。
自分の新しい解釈を創り出して行くのが、拡散的読書である。当然、筆者の意図とも衝突するであろうが、そんなことにはひるまない。
収斂派からは、誤読、誤読だと非難される。しかし、読みにおいて拡散的作用は表現の生命を不朽にする絶対条件であることも忘れてはなるまい。
古典は拡散的読みによって形成されるからである。筆者の意図がそのままそっくり認められて古典になった作品、文章はひとつも存在しないことはすでにのべたとおりである。
「思考の整理学」P208
2007年11月14日
——神に願いたまえ、きみが常に勝者の側にあることを。なぜなら、勝者の側にあれば、きみにはなんの功績がなくてもむくわれるものだが、反対に敗者の側に立ってしまうと、いかに功績があっても避難されないではすまないからである。——
苦笑するしかないが、これが現実なのだろう。
——宗教を敵にまわしてはならない。また、神と関係することすべては、敵にまわさないように心がけるべきである。なぜなら、この対象たるや、馬鹿者どもの頭に、あまりにも協力な影響力をもっているからである。——
ごもっとも!
——権力と名誉は、誰もが求めるものである。なぜなら、普通は華やかな面のみが眼につくからで、権力や名誉がもたらす苦労や不快な面はかくれているからだ。しかし、もしも両面とも陽の下に明らかになるとすれば、権力や名誉を求める理由は、ひとつを残せば失われてしまうであろう。そのひとつというのは敬意を払われれば払われるだけ、人は、神に近い存在となったように思えることである。
男に生まれて、誰が神に似ることを望まない者がいようか。——
『覚え書』(リコルディ) グイッチャルディーニが家族のために書き残した
「わが友マキアヴェッリ」P527
苦笑するしかないが、これが現実なのだろう。
——宗教を敵にまわしてはならない。また、神と関係することすべては、敵にまわさないように心がけるべきである。なぜなら、この対象たるや、馬鹿者どもの頭に、あまりにも協力な影響力をもっているからである。——
ごもっとも!
——権力と名誉は、誰もが求めるものである。なぜなら、普通は華やかな面のみが眼につくからで、権力や名誉がもたらす苦労や不快な面はかくれているからだ。しかし、もしも両面とも陽の下に明らかになるとすれば、権力や名誉を求める理由は、ひとつを残せば失われてしまうであろう。そのひとつというのは敬意を払われれば払われるだけ、人は、神に近い存在となったように思えることである。
男に生まれて、誰が神に似ることを望まない者がいようか。——
『覚え書』(リコルディ) グイッチャルディーニが家族のために書き残した
「わが友マキアヴェッリ」P527
創り出すと言う行為は、幸福であるだけでもできないものだが、不幸であるからといってできるというものでもないからである。
マキアヴェッリの研究者たちが、この時代のマキアヴェッリを不幸と断じるのに、私はどうしても賛同することができない。たしかに、彼は不幸ではあった。だが、それは、不幸であるとtおもに、幸福であり、幸福であるとともに不幸である、というたぐいの不幸ではなかったか、と私には思えてならない。だからこそ、創作が可能であったのだ、と。創り出すと言う行為は、幸福であるだけでもできないものだが、不幸であるからといってできるというものでもないからである。しかし、この種の幸福は、実を追求することが本来の任務である学者たちには、なかなか分かってもらえないものかもしれない。
「わが友マキアヴェッリ」P460
マキアヴェッリの研究者たちが、この時代のマキアヴェッリを不幸と断じるのに、私はどうしても賛同することができない。たしかに、彼は不幸ではあった。だが、それは、不幸であるとtおもに、幸福であり、幸福であるとともに不幸である、というたぐいの不幸ではなかったか、と私には思えてならない。だからこそ、創作が可能であったのだ、と。創り出すと言う行為は、幸福であるだけでもできないものだが、不幸であるからといってできるというものでもないからである。しかし、この種の幸福は、実を追求することが本来の任務である学者たちには、なかなか分かってもらえないものかもしれない。
「わが友マキアヴェッリ」P460
往復書簡としての条件
往復書簡が価値をもつには、いくつかの条件が満たされる必要がある。
「わが友マキアヴェッリ」P428
往復書簡が価値をもつには、いくつかの条件が満たされる必要がある。
- 書き手二人ともが、手紙を介した対話であろうと思うこと。それがために、書かれる内容は、送られてきた相手の手紙の内容を受けたものでなくてはならない。双方とも勝手に思うことを書きあっているだけでは、往復書簡にはなり得ないのである。
- 書き手は双方とも、率直に想いをはき出す性質の持主である必要がある。社会的な地位に関係なく、人間対人間のぶつかりあいが、対話なのだから。
- 共通の関心ごとをもつということである。
- 双方ともが、自らの意とすることを格別の苦労もせずに伝えることのできる、文章力の持主であることだろう。手紙一本化久野に気が重くなるようでは、往復書簡のパートナーにはなれない。マキアヴェッリはいうまでもないが、フランチェスコ・ヴェットーリのほうも、後年歴史物などものしたくらいだから、なかなかの文章力の持主であった。
- この人とならば話せる、と思う者動詞であることだろう。時間的精神的余裕の有無は、さほどの問題ではあに。偶然にしても、この時期のマキアヴェッリもヴェットーリも相当に暇な身分だったが、忙しさでは人一倍であったのはずのユリウス・カエサルこそ、往復書簡のはじめ手であったとされている。カエサルの場合は口述筆記をさせていたということだが、要は、手紙を通じて対話をしてみたいと思うか思わないかの問題でしかない。
「わが友マキアヴェッリ」P428
2007年11月13日
ルネサンスとは何であったのか
創造の本質、人間の欲求である「見たい、知りたい、分かりたい」が爆発した精神運動。
創造への結晶。考えるだけでは不十分、表現することで初めて理解となる。
ルネサンスに至るまでの土壌
フランチェスコは、
フリードリヒ二世は
宗教に対する3つの態度
フリードリヒ二世の時代から800年が過ぎてもなお、現代のヨーロッパでは……
★ルネサンス期のヨーロッパにおいては、マキアヴェッリも、ガリレオ・ガリレイも、フリードリヒ二世も laico であった。
いわば、ルネサンスは laico たちの精神活動であった。
フィレンツェ人気質
我が身まで傷付けかねないほどの強烈な批判精神。
芸術家の工房は一階にあり、同時に店でもあったので、自由に出入りできた。
↓
誰でも自由に批評を言っては立ち去っていった。
購入する気のある人も、ない人も。
↓
芸術家はこの手の忠告に貪欲。
批判者と言い争った後で、こっそり作品を補正していたのだろう。
↓
当時のフィレンツェは絵画、彫刻に限らず、美を追求するならば何でも引き受けていた。絵も、彫刻も、金工も。
★フィレンツェの工房では、見習いはあらゆる作業に従事した。ジャンルを専任するのは、出世後の事だった。
出版の自由
言論の自由が認められていたヴェネツィアで、出版のルネサンスがおこった。
★出版によって、知識は協会と修道院から市井へと広がった
グーテンベルク
アルド・マヌッツィオ アルド出版社を創立
1495-97年の間、全ヨーロッパで1821点の書物が刊行された。
その内、447点がヴェネツィアで刊行された。(2位のパリは181点)
■ アルドが発明したもの
芸術の振興は教養のある経済人による援助が不可欠。
フィレンツェでは、コシモ・デ・メディチ、ピエロ、ロレンツォの三代がそれにあたる。
■メセナの語源
古代ローマの皇帝ティベリウスの補佐であったマエケナスが詩人のヴェルギリウスやホラティウスを援助したことに由来。
アカデミア・プラトニカの終焉
一流学者たちの解散。
その理由は、観念論は別の観念で向かってこられると、意外と弱いもの。
ヨーロッパ屈指の学術機関だったのに、ロレンツォの死後、2年で解散。
哲学と科学
誰かがごく一般的な疑問をもった時に発生する「好奇心」。これが科学と哲学の種。
ギリシア文明はわずか200年間のあいだに華やかな知性の爆発があった。
★すべての事柄に「なぜ」を突き付ける
そして、自分なりの回答を常に探す(仮説、想定)、そして見つける事
創作者に不可欠な要素
一見矛盾するこの要素が成立するのが創作者・クリエイターの条件
常人であれば、その矛盾が精神のハレーションを起こしてしまう。精神の不安定化を招く。
創作は「なぜ」に対する、自分なりの回答でもある。
表現は伝達の手段であると同時に、頭の中の考えを明解にする効果もある。
ローマ市の略記号
「SPQR」 Senatus Populus Que Romanus 「元老院ならびにローマ市民」
現代ローマ人は皮肉で Sono porci questi romani 「ローマ市民は豚である」と表現さえする。
どこの国よりも国際的、コスモポリタン「ローマ」
反動宗教改革と異端審問の時代
異端審問官の「実績」をみよ。
動機のただしさを確信している者の行う悪こそ凄まじい。
16世紀半ば、異端審問官の手の及ばない知は、ヴェネツィアかアムステルダムのみだった。
ヴェネツィアでは
大航海時代
大航海時代における重要人物
<氏名/出身地/出資者>
★大航海時代の航海探検は航海者が企画を出資者に売り込んで実現したもの。スポンサーにももくろみがある。
スペインやポルトガル人は進出先を領有するため、ヴェネツィア等は交易のため。
インカ帝国の滅亡は、スペイン人による掠奪によるものだから、もし、イタリア人が大航海時代をリードしていたならば、インカは滅亡しなかったかもしれない。
大航海時代の隠れた主役
パオロ・トスカネッリ
コロンブスに、インドへの近道は、アフリカに沿っての南下ではなく、大西洋を西へと横断する方法であると言った人物。
人生のほとんどをフィレンツェで過ごしたが、地理学、天文学、宇宙学の学者。
自然現象の観測と数学、幾何学によって、緯度と経度の概念を考えた。
ギリシア語とラテン語に非違で、古代の文献を自分の考えに取り入れた。
また、ハレーよりも前に、ハレー彗星を4度も観測した記録がある。
権威と権力
権威と権力が比例するのが帝政や君主性である
表現とは。天才の作品を理解するには
表現とは、自己満足ではない。
他者に伝えたいという強烈な想いが内包されているからこそ、力強い作品に結晶する。
芸術の解説書を読む必要などない。
作品を前にし、自分が「天才」になったつもりで「虚心平気」に彼らと向き合えば良い。
天才とは、こちらも天才になった気にならなければ、肉薄できない存在なのだ。
ダ・ヴィンチが書いたものには、「キミ」という呼びかけが使われていることが多い。
となれば、その「キミ」になって読まなければ、どうしてダ・ヴィンチを理解できようか。
塩野七生「ルネサンスとは何であったのか」
創造の本質、人間の欲求である「見たい、知りたい、分かりたい」が爆発した精神運動。
創造への結晶。考えるだけでは不十分、表現することで初めて理解となる。
ルネサンスに至るまでの土壌
- 聖フランチェスコ
- 商人の子、大学の出ではない
- 日常語であったイタリア語でキリスト教の教えを説いた。
- ラテン語は民衆とは乖離。イエスの教えを民衆が自らの頭で考える、新しい聖書の解釈。
- 選択の自由。非難、排撃をしない。
- 修道院に寄進すれば救済があるとしたことは、商人に受け入れられた。
- 貧しさを尊ぶ思想
- フリードリヒ二世
- 神聖ローマ帝国皇帝。
- 皇帝だが高等教育を受けておらず、キリスト教社会では異分子的存在。
- 大学を出ていないが、ギリシア語、ラテン語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、アラビア語を読み書き話せた。
- 数学、幾何学、天文学に強い関心をもっていた。
フランチェスコは、
- 聖書と向き合う
- 虚心とともに読解
- 自然と向き合う
- 内なる声を聴こうとした
フリードリヒ二世は
- 好奇心おもむくままに読書した
- アラブ人たちを臣下におき、科学の教授を受け、実地教育を受けた
宗教に対する3つの態度
フリードリヒ二世の時代から800年が過ぎてもなお、現代のヨーロッパでは……
- ateo
- 神の存在を信じない。無神論者、無信仰者。
- credente
- 信仰者。
- 特にpraticante は教義に忠実、ミサには必ず通うような人々。
- laico
- 神の存在を否定はしないが、宗教の関与すべき分野とそうでない分野を明確に区別する人々。
★ルネサンス期のヨーロッパにおいては、マキアヴェッリも、ガリレオ・ガリレイも、フリードリヒ二世も laico であった。
いわば、ルネサンスは laico たちの精神活動であった。
フィレンツェ人気質
我が身まで傷付けかねないほどの強烈な批判精神。
芸術家の工房は一階にあり、同時に店でもあったので、自由に出入りできた。
↓
誰でも自由に批評を言っては立ち去っていった。
購入する気のある人も、ない人も。
↓
芸術家はこの手の忠告に貪欲。
批判者と言い争った後で、こっそり作品を補正していたのだろう。
↓
当時のフィレンツェは絵画、彫刻に限らず、美を追求するならば何でも引き受けていた。絵も、彫刻も、金工も。
★フィレンツェの工房では、見習いはあらゆる作業に従事した。ジャンルを専任するのは、出世後の事だった。
出版の自由
言論の自由が認められていたヴェネツィアで、出版のルネサンスがおこった。
★出版によって、知識は協会と修道院から市井へと広がった
グーテンベルク
- 1455年 「42行聖書」の印刷
アルド・マヌッツィオ アルド出版社を創立
- 1490年 ヴェネツィアに渡る
- 1494年 「ギリシア詩集」刊行
- 1498年 「アリストテレス全集」刊行
- ギリシア、古代ローマの「古典」のほか、エラスムス等「現代」作品も刊行した
1495-97年の間、全ヨーロッパで1821点の書物が刊行された。
その内、447点がヴェネツィアで刊行された。(2位のパリは181点)
■ アルドが発明したもの
- イタリック体(書体)
- 読みやすく、ページ内の文字数を多くすることができた
- 文庫
- 紙を8回折るとこから、「オッターヴォ」(八つ折り)と呼ばれた
- 安価さと小ささで、一般と学生にヒット。普及の原動力となった
芸術の振興は教養のある経済人による援助が不可欠。
フィレンツェでは、コシモ・デ・メディチ、ピエロ、ロレンツォの三代がそれにあたる。
■メセナの語源
古代ローマの皇帝ティベリウスの補佐であったマエケナスが詩人のヴェルギリウスやホラティウスを援助したことに由来。
アカデミア・プラトニカの終焉
一流学者たちの解散。
その理由は、観念論は別の観念で向かってこられると、意外と弱いもの。
ヨーロッパ屈指の学術機関だったのに、ロレンツォの死後、2年で解散。
哲学と科学
誰かがごく一般的な疑問をもった時に発生する「好奇心」。これが科学と哲学の種。
ギリシア文明はわずか200年間のあいだに華やかな知性の爆発があった。
- 芸術、科学、文学、哲学
- すさまじい量の創作が起こった
- ヨーロッパ文明の基礎となった。
★すべての事柄に「なぜ」を突き付ける
そして、自分なりの回答を常に探す(仮説、想定)、そして見つける事
創作者に不可欠な要素
- 謙虚さ
- 誰にも負けないという傲慢不遜
一見矛盾するこの要素が成立するのが創作者・クリエイターの条件
常人であれば、その矛盾が精神のハレーションを起こしてしまう。精神の不安定化を招く。
創作は「なぜ」に対する、自分なりの回答でもある。
表現は伝達の手段であると同時に、頭の中の考えを明解にする効果もある。
ローマ市の略記号
「SPQR」 Senatus Populus Que Romanus 「元老院ならびにローマ市民」
現代ローマ人は皮肉で Sono porci questi romani 「ローマ市民は豚である」と表現さえする。
どこの国よりも国際的、コスモポリタン「ローマ」
反動宗教改革と異端審問の時代
異端審問官の「実績」をみよ。
動機のただしさを確信している者の行う悪こそ凄まじい。
16世紀半ば、異端審問官の手の及ばない知は、ヴェネツィアかアムステルダムのみだった。
ヴェネツィアでは
- 異端審問が開かれなかったわけではない。設置は認められていた
- ただし、共和国側の人間(俗人)の出席が義務と定められた
- 会則には、委員がひとりでも退席したら、流会になると決めた
大航海時代
大航海時代における重要人物
<氏名/出身地/出資者>
- バルトロメオ・ディアス ■ポルトガル ■ポルトガル王
- クリストフォロ・コロンブス ■ジェノヴァ ■スペイン女王
- ヴァスコ・ダ・ガマ ■ポルトガル ■ポルトガル王
- アメリゴ・ヴェスプッチ ■フィレンツェ ■スペイン王
- フェルディナンド・マゼラン ■ポルトガル ■スペイン王
- ジョヴァンニ・ダ・ヴェランツァーノ ■フィレンツェ ■フランス王
★大航海時代の航海探検は航海者が企画を出資者に売り込んで実現したもの。スポンサーにももくろみがある。
スペインやポルトガル人は進出先を領有するため、ヴェネツィア等は交易のため。
インカ帝国の滅亡は、スペイン人による掠奪によるものだから、もし、イタリア人が大航海時代をリードしていたならば、インカは滅亡しなかったかもしれない。
大航海時代の隠れた主役
パオロ・トスカネッリ
コロンブスに、インドへの近道は、アフリカに沿っての南下ではなく、大西洋を西へと横断する方法であると言った人物。
人生のほとんどをフィレンツェで過ごしたが、地理学、天文学、宇宙学の学者。
自然現象の観測と数学、幾何学によって、緯度と経度の概念を考えた。
ギリシア語とラテン語に非違で、古代の文献を自分の考えに取り入れた。
また、ハレーよりも前に、ハレー彗星を4度も観測した記録がある。
権威と権力
- ヴェネツィアは、このバランスを巧みに取った。
- 国家の代表者である元首(ドージェ)、その権威は国家の最高
- しかし権力は元老院200票の中の1票でしかない。十人委員会では17票の中の1票
- 権力が権威のもとに集まらないように工夫されていた
権威と権力が比例するのが帝政や君主性である
- ヴェネツィアには「大金持ち(大富豪)」は現れなかったが「富豪」は大勢いた。
- 貧富の差はいつもあったが、「層」として固定されておらず、敗者復活戦のシステムがあった。
- 遺族年金のシステムも存在していた。
表現とは。天才の作品を理解するには
表現とは、自己満足ではない。
他者に伝えたいという強烈な想いが内包されているからこそ、力強い作品に結晶する。
芸術の解説書を読む必要などない。
作品を前にし、自分が「天才」になったつもりで「虚心平気」に彼らと向き合えば良い。
天才とは、こちらも天才になった気にならなければ、肉薄できない存在なのだ。
ダ・ヴィンチが書いたものには、「キミ」という呼びかけが使われていることが多い。
となれば、その「キミ」になって読まなければ、どうしてダ・ヴィンチを理解できようか。
塩野七生「ルネサンスとは何であったのか」
2007年11月12日
2007年11月11日
2007年11月10日
2007年11月4日
知の行為
知の行為者としての倫理、「反証可能性」
考察を導く軸
学問における普遍性
「反証可能性」 falsifiability
普遍性とはあらかじめ存在はしない
到達し、獲得することが目指すべき地平
知の行為
普遍性の方へ自らの言語を開いていく仕方や、作法を身に付ける事が肝要
知識をどれだけ仕入れても、普遍性の方へ開かれた表現の手続きに結びついていなkれば知の行為とはならない
知の行為の主体となる訓練が必要
知の行為の主体
学問的な言説、科学的な言語の習得によって、この主体に自身を置く方法を身に付ける
文科系の学問は、純粋な形式言語ではなく、自然言語の中に根付いている
普遍的な形式化が究極的に理論的か
——否、
学問の行為は「ひと」と「ひと」との間の相互関係である
固有の文化的、歴史的な特異性を背負った不透明なもの
固有の主体性から出発し、自らの行為を普遍性の方へと開いていくプロセスに自覚的でなければならない
「知の行為」とは
知りたいという好奇心を越え、一般化可能な問題が立ち現れた時、「人間とは何か」に収斂していく中で問題意識となり、知の行為がスタートする
問題構成の構造
a. 一般的な問い
b. 研究対象
c. 関連対象
d. 方法論
学問の行為による記述は、一定の知的な共同体にとっての真理に過ぎない
決してそれが無前提的な唯一の真理ではない
自明か否か、
正当か否か、
一定の文化の体系に因るものに過ぎず、絶対的な普遍性など主張できない
真理はそれを見なす主体との相関関係で捉える。主体の数だけ真理がある
文化や時代を超越して他者と会い、真理について対話する
interest
(利益、権利、関心、所有権)
対話を導く原理
知の行為者としての倫理、「反証可能性」
考察を導く軸
- 主体と他者との問題
- 認識から実践へのプロセス
- 開かれたコミュニケーションと創造性
学問における普遍性
- 誰にとってもそうである原理
- そしてその論証
「反証可能性」 falsifiability
- どのような知の言説も、再検討、反論反駁、更新できる可能性
- 反証可能性が常に開かれていなければならない
普遍性とはあらかじめ存在はしない
到達し、獲得することが目指すべき地平
知の行為
普遍性の方へ自らの言語を開いていく仕方や、作法を身に付ける事が肝要
知識をどれだけ仕入れても、普遍性の方へ開かれた表現の手続きに結びついていなkれば知の行為とはならない
知の行為の主体となる訓練が必要
知の行為の主体
- 普遍性の基準に見合った主体
- 形式的、技術的に仮設され、借定され、それ故に学習される主体
学問的な言説、科学的な言語の習得によって、この主体に自身を置く方法を身に付ける
文科系の学問は、純粋な形式言語ではなく、自然言語の中に根付いている
普遍的な形式化が究極的に理論的か
——否、
「不確定性原理」ハイゼンベルク
「不完全性定理」ゲーデル を参照せよ
形式化による普遍性の限界「不完全性定理」ゲーデル を参照せよ
学問の行為は「ひと」と「ひと」との間の相互関係である
固有の文化的、歴史的な特異性を背負った不透明なもの
固有の主体性から出発し、自らの行為を普遍性の方へと開いていくプロセスに自覚的でなければならない
- 自然科学を含む人間の文化的営みの在り方に根本的な問いを投げかける
- 新しいプロセスを創造的に生み出す
- 普遍性へ向かうプロセスは、本質的に想像的な多様性を許容する
「知の行為」とは
知りたいという好奇心を越え、一般化可能な問題が立ち現れた時、「人間とは何か」に収斂していく中で問題意識となり、知の行為がスタートする
問題構成の構造
a. 一般的な問い
自分は今、何を問おうとしているのか
b. 研究対象
材料は何か。対象の固有性、特異性と一般性をいかに結び付けるのか
c. 関連対象
何との関連から特異性、一般性を導き出すのか
d. 方法論
一般的な方向へ切り開いていく
学問の行為による記述は、一定の知的な共同体にとっての真理に過ぎない
決してそれが無前提的な唯一の真理ではない
自明か否か、
正当か否か、
一定の文化の体系に因るものに過ぎず、絶対的な普遍性など主張できない
真理はそれを見なす主体との相関関係で捉える。主体の数だけ真理がある
文化や時代を超越して他者と会い、真理について対話する
interest
(利益、権利、関心、所有権)
- それぞれの主体が持っている固有の力、社会を動かす力
- 自身の interest に動機付けられた自己を他者の方へ開く事他者の interest との調停へ向かう事が重要
対話を導く原理
- 公正
- 創造性
2007年9月18日
自分の属する組織が達成しようとしていること、およびその理由をはっきりと理解している人
——37%
チームや組織の目標達成に熱意をもっている人
——5人に1人
自分の目下の課題と、チームや組織の目標との間に明確な見通しを持てている人
——5人に1人
週末に振り返ってみて、自分が成し遂げた仕事に満足できる人
——5人に1人
主要な目標を達成する上で、組織が自分の能力をフルに発揮させてくれていると感じている人
——15%
強い信頼関係で結ばれた職場環境だと感じている人
——15%
異なる意見を尊重し、新しいよりよいアイデアを生むような開かれたコミュニケーションを組織が推賞していると感じている人
——17%
社員は組織において結果の責任を引き受けていると感じている人
——10%
組織を完全に信頼している人
——20%
組織内のほかのグループや部署との間に高い信頼性と高度な協力関係があると感じている人
——13%
「ハリスの世論調査」(xQサーベイによる)
サッカーでたとえれば、どちらが相手のゴールかわかっているのは11人中4人
勝負に関心があるのは2人
自分のポジションと役割がわかっているのは2人
11人中9人は、敵よりも自分のチームメイトに対抗意識を持っていることになる。
『第8の習慣』より
——37%
チームや組織の目標達成に熱意をもっている人
——5人に1人
自分の目下の課題と、チームや組織の目標との間に明確な見通しを持てている人
——5人に1人
週末に振り返ってみて、自分が成し遂げた仕事に満足できる人
——5人に1人
主要な目標を達成する上で、組織が自分の能力をフルに発揮させてくれていると感じている人
——15%
強い信頼関係で結ばれた職場環境だと感じている人
——15%
異なる意見を尊重し、新しいよりよいアイデアを生むような開かれたコミュニケーションを組織が推賞していると感じている人
——17%
社員は組織において結果の責任を引き受けていると感じている人
——10%
組織を完全に信頼している人
——20%
組織内のほかのグループや部署との間に高い信頼性と高度な協力関係があると感じている人
——13%
「ハリスの世論調査」(xQサーベイによる)
サッカーでたとえれば、どちらが相手のゴールかわかっているのは11人中4人
勝負に関心があるのは2人
自分のポジションと役割がわかっているのは2人
11人中9人は、敵よりも自分のチームメイトに対抗意識を持っていることになる。
『第8の習慣』より
2007年8月11日
2007年8月2日
戦争と戦時のリーダーについて
「戦争好きの狂人では、戦時のリーダーにならない」
「戦場であっても、安全と思えるなら、何でも楽しみは行うべき。そして軍人としての職務をこなす。部下の心身の保護とともに」
「戦時のリーダーにはすぐれたパフォーマンスが求められる。偽善で構わない。死と向き合っている状況では、偽は偽ではなくなることが多いのである」
「戦争がヒューマンファクターに左右されることは、古代から現代まで変わらない。力量、性格、能力、経験、士気、古代と現代で異なるのは兵器と装備。平然と部下を犠牲にする将には兵は続かない。ミサイルを正確に落とすのはテクノロジーだが、どこに落とすかを決めるのは人間」
「シビリアン、ミリタリー、どちらの人間でも戦争は失敗する。ミリタリー的思考のシビリアンならば良いか。戦争は血を流す政治であり、政治は流血のない戦争」
『人々のかたち』
塩野七海
20070221
「戦争好きの狂人では、戦時のリーダーにならない」
「戦場であっても、安全と思えるなら、何でも楽しみは行うべき。そして軍人としての職務をこなす。部下の心身の保護とともに」
「戦時のリーダーにはすぐれたパフォーマンスが求められる。偽善で構わない。死と向き合っている状況では、偽は偽ではなくなることが多いのである」
「戦争がヒューマンファクターに左右されることは、古代から現代まで変わらない。力量、性格、能力、経験、士気、古代と現代で異なるのは兵器と装備。平然と部下を犠牲にする将には兵は続かない。ミサイルを正確に落とすのはテクノロジーだが、どこに落とすかを決めるのは人間」
「シビリアン、ミリタリー、どちらの人間でも戦争は失敗する。ミリタリー的思考のシビリアンならば良いか。戦争は血を流す政治であり、政治は流血のない戦争」
『人々のかたち』
塩野七海
20070221
登録:
投稿 (Atom)
週4時間労働を達成するための重要な点の一つは、自分の仕事の進め方を回りに認知してもらうことである。私は受け取った電子メールに対して、以下の自動応答を返している。
これを実行すると、人生ががらっと変わり、もっと早くからやらなかったことを悔やむだろう。
電子メールを読むのは1日2回である必要はないが、ある程度溜まってから読む必要はある。
最悪の習慣は、朝一番に電子メールを読むことである。種々雑多なことで頭が乱されてしまう。朝は重要なことに集中し、昼までに一仕事終えるべきだ。
電子メールは効率を重視したコミュニケーション手段であり、そっけないものである。人間関係の維持・向上のためには電話を使うほうがよい。
ドナルド・E・クヌース教授も、電子メールを捨てた有名人の一人。
「1 週間に 4 時間しか働かない人の仕事術」 [hatena.ne.jp]
「電子メールへの対応」の項。すべての人に適用できるわけではないにせよ、示唆に富む。